Circle CROSSROAD

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久里浜駐屯地創立64周年記念行事

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2014年10月25日(土)、久里浜駐屯地の創立記念行事に行ってきました。久里浜駐屯地は越中島駐屯地と共に警察予備隊編成時に設けられた自衛隊で一番古い駐屯地で、現在は陸上自衛隊通信学校が所在しています。
京急久里浜駅から歩いて0950に駐屯地前に到着。天気の悪かった去年の3倍程度列が伸びていたので、その最後尾に並びます。

1000に開門。
式典の行われるグラウンドは狭いので、あっという間に良い場所は埋まってしまいましたが、隙間を見つけて陣地を確保し、まずは装備品展示を見学することに。

置かれていたのは地上レーダー装置2号と近距離用UAV、衛星単一携帯局装置に広帯域多目的無線機(広多無)のI型とII型。





車両器材は無線搬送装置2号 JMRC-50が一両だけ。
うーん、これは寂しいな。グラウンドの端に置いてある新野外通信システム改め野外通信システムでも展示してくれればいいのに。

でもまあ広多無が置いてあるのであれこれ質問。
野外通信システムへの指揮統制機能の追加については現在研究開発が行われていますが、現在の野外通信システムでもReCSとFCSS、ADCCSは連接しているようで、指揮所におけるリアルタイムの情報把握に効果を発揮しているとのこと。
特科支援射撃の調整なども迅速に行うことが可能で、支援射撃を要請した最前線の指揮官が、着弾時刻まで把握することが可能なんだそうです。

また意外だったのが広多無のお陰で時計の時刻整合が不要になったそうで、電波時計でも微妙にずれていたのもなくなり助かっているとのことでした。


現場での評判が悪い広多無ですが、納入後1年間は瑕疵期間なんだそうで、壊れてもメーカー保守が対応してくれるお試し期間なんだとか。
テストは慣れた人がやるから合格するけど、現場はとんでもない使い方をするからねとのお話でした。あーまーねー。



記念式典と観閲行進はまあ特筆することもなく終了。
そして訓練展示。

久里浜駐屯地の訓練展示は通信科の器材を目の前で設営していくというもの。




野外通信システムきたー!




他の器材のアンテナが隊員たちの手で組み立てられていく中、自動で伸びていく野外通信システムのアンテナ。


結構複雑なギミックで展開し、瞬く間に高さ10mほどに。
こちらの車両は野外通信システムの中のバックボーンノード装置ですが、他にもアクセスノード装置やネットワーク管理装置、ノード中継装置などがあるそうなので、そちらもいずれ見てみたいですね。


終了後、訓練展示に参加した器材も装備品展示に追加。





今回展示された野外通信システムは試作機で、今年度末に実用機が通信学校に配備になるそうなので、来年は他の装置と合わせて展示を願いたいと思います。

他にも色々聞きたかったのですが、次の用事の時間が迫っていたので急いで撤収。
シャトルバスに乗り込んだのでした。

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陸上装備研究所一般開放

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2014年10月11日(土)、淵野辺にある防衛省 技術研究本部 陸上装備研究所の一般開放に行ってきました。
去年は4月に行われたのですが、そのときの開門時にいたのが10名ちょっと。
さすがに今回は告知からの期間が長かったので、開門時には50名位の人が並んでいました。

今回の目玉はCBRN対応遠隔操縦作業車両システム。
福島第一原発事故をきっかけに開発が進められているもので、遠隔操縦によるCBRN汚染環境下での各種作業を行うシステムです。

システムは施設作業車を改造した遠隔操縦装軌車両が2両と、市販の乗用車を改造した中継器ユニットが3両。



遠隔操縦装軌車両は1両が去る6日に納入されたばかりで、もう1両は来年3月までに納入される予定なのだとか。

そんな状態なのに、公開されるだけでなく中継器ユニットの走行デモと、遠隔操縦装軌車両のマニピュレーター動作デモまでやってくれました。



更にそれに加えて、システムの指揮統制装置まで公開するという太っ腹。



いやまさかここまで見せてくれるとはびっくり。
残念ながら今年は奥側の実験設備の見学は出来ませんでしたが、資料室で軽量戦闘車両システム用に試作されたインホイールモーターを見つけたり、非常に満足出来る一般開放でした。また次回も是非公開をお願いします。

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