Circle CROSSROAD

自衛隊や米軍関連のイベントのレポートを中心としたサイトです。

平成25年度富士総合火力演習

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夏の締めくくり、富士総合火力演習に行ってきました。
前日の夜に御殿場駅に到着し、仮眠をとってタクシーで東富士演習場に移動。結構早い目に移動したつもりでしたが、既に現地には多数の人が並んでいて、狙っていたスタンド席は難しそうだったので、結局例年と同じシート席に並ぶことに。

朝、0630に開門。
やはり出遅れたのが痛かったのか、最前列を取ることは出来ず、前から3列目に。
しかもカメラの設定が上手く合わず、点検射ではピンぼけを量産。
雨も強くなったり弱くなったりで、写真撮る気もかなり減退。


それでもなんとか最後の方にはピントも合うようになって、曳火射撃も撮影することが出来ました。

点検射が終わったのは0830過ぎ。


その後、働くクルマタイム開始。
教育支援施設隊のみなさんが点検射でぐちゃぐちゃになったら演習場の地面をバケットローダーなどで整地します。


オーロラビジョンでの陸自の広報ビデオの放映や、第12旅団音楽隊と富士教導団音楽隊の合同編成による音楽演奏などが行われ、10時の演習開始を待つのですが、その間も雨は容赦なく打ち付け、周りでも諦めて席を立つ人が続出。
私の横や前の人も帰ってしまったので、少しスペースが広がり座るのが楽になりました(苦笑)。

0945より富士教導団長、陸上幕僚長、航空幕僚長、統合幕僚長が次々に入場。
最後に防衛大臣が到着。

陸上幕僚長の君塚陸将は総火演の翌日に離任され退職された。
そして1000より前段演習開始。

前段演習は例年通り、陸上自衛隊の保有する各種装備が射撃を行い、その性能を披露するといいうもの。
ただ雨と霧による視界不良のため、野戦特科は射撃はするものの着弾地点はさっぱり見えず。
96式多目的誘導弾と中距離多目的誘導弾の射撃もキャンセル。



そんな中、個人的に収穫だったのは、ようやく06式小銃擲弾の射撃を撮影することが出来たこと。
結構遠くでやるので、実は構えて撃ってるふりしてるんじゃないかと疑ってたのですが、今回ようやく飛翔する弾が撮影出来たので、きちんと射撃してるんだと得心しました(苦笑)。

右側の隊員の上に線状の弾が写っています。
あと、10式戦車がスラローム射撃の後に、ネットワーク機能で共有した目標に対し、同時射撃を行うという展示が追加。



射撃地点も増えてたので動きを抑えるのが大変。
出来れば予行で一度全体の動きを確認してから撮りたかったですね。

前段演習の最後は空挺降下なのですが、まあこんな天気なので当然キャンセル。
あまりにもの天候の悪さに、なんと音楽隊の演奏もキャンセルされて、休憩の後後段演習に移ります。

後段演習は昨年同様、島嶼防衛がシナリオ。
まず最初に海上自衛隊のP-3Cが……天候不良で飛来せず、敵船団にASMで攻撃を行うF-2もやっぱり飛来せず。
88式地対艦誘導弾は射程距離が長すぎて発射できないので展開するだけ。
悪天候でOH-1による航空偵察も、UHによるヘリボン攻撃もキャンセルされます。

という訳で、あっさりと上陸を許してしまった敵に対し、まず87式偵察警戒車が威力偵察を開始。


87式偵察警戒車の援護を受けて、オートバイと軽装甲機動車が敵陣を偵察。


特科部隊による攻勢準備射撃……なのですが、こちらも目標をFOが観測できず、「撃ったつもり」にして、74式戦車の援護の下、92式地雷原処理車が爆導索を発射。



10式戦車が敵戦車を撃破し、その援護を受けて普通科部隊が展開します。



そして90式戦車が投入され、敵陣に突入。これを突破。


最後に待機していた部隊も投入され、戦果を拡張。
発煙弾の発射をもって、状況終了となりました。



終了後、12式地対艦誘導弾が展示されるというのでこれを待っていたのですが、陸自にしては珍しく時間が押しに押して30分遅れになったので、これを見るのを断念。


写真だけ撮って撤収。
シャトルバスで御殿場駅に戻り、事故で渋滞する東名高速を通って帰宅したのでした。

雨の基地祭や駐屯地祭は何度も見学したことはありますが、今回はホント疲れました。
雨の中、参加されたみなさん、そして隊員の皆さんお疲れ様でした。

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ソマリア沖・アデン湾における海賊対処部隊体験者講演会

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千葉県自衛隊協力会連合会主催のソマリア・アデン湾における海賊対処部隊体験者講演会に行ってきました。
千葉駅で降りたことがなかったので千葉公園で俺妹の聖地巡礼鉄道第一聯隊の遺構を見学し護国神社に参拝した後、お昼ごはんを食べて会場へ。


会場は千葉駅前の京葉銀行文化プラザ。
1330開場、1400開演のはずだったのですが、私が着いた1315には既に開場していて、多数の人でロビーがごった返している状況。
資料をもらい1階席に入ったらマイミクさんが2階席にいたのでそちらに移動。どうやら1階席は関係団体席で、一般は2階席だったそうなんですが、誰にも止められなかったよなぁ。
とまあ運営側に一抹の不安を覚えながら、1355に開演。
まずプロローグとしてペルシャ湾派掃海派遣部隊指揮官の落合畯元海将補が登壇。


お父上である大田實海軍中将は千葉県出身なので、千葉県での講演に招かれたことを嬉しく思うと述べられていました。
また当時掃海母艦「はやせ」には大漁旗が掲げられていたのですが、こちらは峯岡山分屯基地の隊員たちが自費で調達したものだそうで、往時を思い返しておられました。
ただ、プロローグなので時間は3分。もう少し話聞きたかったなぁ。

プロローグの後、まずは海上自衛隊の水上部隊、航空部隊指揮官の講演。
最初に登壇されたのは、航空部隊指揮官の飯塚一等海佐と海上部隊指揮官の水間一等海佐。
東京商船大学出身で真面目な船乗りといった感のある水間一佐と、大阪出身で航空学生からの叩き上げで笑いを取りに走る飯塚一佐という対照的なコンビです。
まず飯塚一佐が取り出したのは、当時着用していた防署服。
シャツもパンツもこの色なんですね。


この下着は陸海空共通のものだそうで、現地では「統合パンツだ」と言われてたそうです(笑)。

続いて登場したのは、館山第21航空隊の小川三等海佐と吉野一等海曹。
こちらは主に艦載ヘリ部隊の活動を紹介されました。


任務中は二直編成で、24時間態勢で待機しているそうで、実任務の緊張感に加え暑さなどもあり大変だったと思います。
搭乗員は射撃を受ける危険性があるため、防弾プレート入りのベストを着て搭乗するとのこと。
プレートを外して見せてくれましたが、舞台まで遠かったのでもっと近くで見たかったですね。
派遣中は留守家族と一日2回のメールに加え、入港時には15分間の衛星電話が許されているそうですが、なんせ派遣期間が約半年なので、留守部隊によるケアも重要かと感じました。

ここで一度休憩を挟み、引き続き齋藤3等空佐による航空自衛隊による輸送業務についての紹介。
小牧の第1輸送航空隊に所属するC-130Hにて輸送業務は行われているのですが、日本から現地までは約13000km。C-130Hで約4日間掛かるとのこと。


1日約8時間飛行するそうですが、交代要員の疲労防止も兼ねて機内にはベッドが設けられています。
C-130Hの機内は超うるさいのですが、意外とそれでも寝れてしまうのだとか。
あと、プロペラ機なので積乱雲を超えることが出来ないため、コースの設定には一番気を使うそうです。
こういったノウハウは実際の任務に従事しないと分からないので、モザンビークやゴラン高原、そしてイラクなどへの派遣任務を重ねることによって蓄積された結果なんだなと思いました。

体験者の講演の最後は第1空挺団の久保田3等陸佐と倉野2等陸曹。


なかなか警衛隊の任務について話を聞く機会がなかったので特に注目していたのですが、現在、ジブチ国際空港の端っこに設けられた自衛隊の基地の警備には陸上自衛隊より約50名の隊員が派遣され、現地のスタッフと共に24時間態勢で警備任務に従事しているそうです。
また陸自の隊員は警備のみだけでなく車両整備やその他様々な業務にも従事しているとのことで、警備のみ行っていると思っていたので少々意外でした。

ここでも現地の人に溶け込もうとする姿勢は変わっていないそうで、一緒に働くために現地の言葉を覚えるのは日本人くらいだと言われているのだとか。陸自の隊員は英語が得意でない隊員も多いそうですが、英語を覚えずになぜかジブチ語を喋れるようになる隊員もいるのだとか。
派遣が終わった今でも、メールで現地のスタッフと個人的に連絡を取り合っている隊員もいるそうです。


また、警備の上で一番重要なのは、現地政府や警察、米軍などとの調整業務。
話すことがなくて気まずい時間が出来たりもするそうですが、普段から顔を合わせておかないと、いざというときには対応できませんからね。

そして統幕副長 磯部陸将による総括を経て講演会は終了。
最後に協力会から感謝状が贈呈されました。

講演の内容に重複があったり、時間配分がまずくて質問タイムがなかったりしたのが残念でしたが、全体としては非常に興味深い講演内容でした。
是非、このような機会をもっと増やしていただければと思います。
特に募集対象者に対してこういう話を生で聞ける機会がもっとあってもいいと思いましたので、是非ご検討いただければと思いました。

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コミックマーケット84新刊のお知らせ

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明日から始まるコミックマーケット84(C84)にて、自衛隊・米軍関連のイベントのレポートをまとめた同人誌「EVENTREPORT No.8」を刊行します。



・木更津駐屯地創立45周年記念行事・第41回木更津航空祭
・第7師団創立58周年及び東千歳駐屯地創隊59周年記念行事
・舞鶴地方隊展示訓練2013&サマーフェスタ
・下志津駐屯地創設58周年記念行事
・北宇都宮駐屯地開設40周年記念行事
・霞ヶ浦駐屯地60周年関東補給処15周年記念行事
・マリンフェスタ2013 in FUNABASHI
・よこすかYYのりものフェスタ2013
・横浜開港祭2013
・サマーフェスタin 下総 サマースクール

のレポートを収録し、お値段は1000円。

コミックマーケット84
日曜日 東ホ13a 奇聞茶屋
日曜日 西く38a G小隊

さんにて委託の予定ですので、どうかよろしくお願いします。

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平成25年度千歳基地航空祭

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2013年8月4日(日)、早朝から飛行機に乗って、千歳基地航空祭に行って来ました。

朝0630に羽田空港を飛び立ち、0800に新千歳空港着。タクシーに乗っていざ千歳基地へ……と思ったのですが、南千歳駅手前で大渋滞。
タクシーの運転手さんも驚いていたのですが、どうやら前日に開通した道央自動車道新千歳空港インターチェンジから降りた車が、千歳基地へ向かって渋滞している模様。
どう見ても動きそうにないので遠回りをして基地に向かったのですが、そちらもやっぱり渋滞していたので途中で車を降りて、徒歩で千歳基地に入ります。


0840にエプロン地区に到着。
丁度、ブルーインパルスのサイン会が行われていました。
これだったら南千歳駅からシャトルバス使った方がよかったかもと思ったのですが、南千歳駅も大混雑でシャトルバスの待ち時間も相当長かったらしく、まあこれはこれで良かったのかなと。

ブルーの今年のツアーパンフ欲しかったのですが、丁度配布を終えたところだったみたいで残念ながら入手できず。
とりあえず拠点となる場所を探してウロウロしていると、オープニングフライトが上空を通過。


政府専用機"シグナス"ですよ。これの展示飛行を見るために千歳基地に来たので、とりあえず第一目標はクリアです。

最終的に奥の方のF-15の列線の前に場所が空いてたので、周りの人に断って拠点を確保。


装備を広げていると、千歳救難隊の救難展示開始。


うーん、曇っていたので大丈夫かと思ったのですが、やはり逆光はきつい。
ホントは新千歳空港側で撮影することも考えたのですが、千歳基地は初めてなので冒険はしない方が良いと考え、エプロン側に陣取ったのです。

まあそれに、エプロン側じゃないとF-15J/DJのエンジン始動を目の前で見ることなんか出来ないですしね。



でも目の前でエンジンの爆音聴いてたら、2日ほど耳がおかしくなってたのですが^^;
F-15J/DJは掩体地区から出てきた第203飛行隊のF-15Jと共に、次々と離陸していきます。


離陸を終え、大編隊飛行のための準備をととのえている間に、上空を政府専用機とF-15J、U-125による異機種編隊が航過します。


編隊を解いた政府専用機は着陸し、エプロン地区へ。


政府専用機用のトーイングカーとかもあるんですね。これは知りませんでした。


政府専用機がエプロン地区まで辿り着く前に、三沢基地からリモートで展開してきたF-2Aによる模擬対地爆撃開始。
でも新千歳空港側に近づかないように行われるので、エプロンのほぼ真上を通過してしまい写真的には残念。


仕方がないのでVADS改を撮影(こら)。

オープニングフライトで飛んだF-15が着陸した後、ようやく政府専用機がエプロン地区に到着。


さすがに改めて見ると747は大きいですね。
機体表面は傷ひとつなく磨き上げられています。


F-15J/DJ 12機による大編隊飛行の後、おまちかねのF-15による機動飛行。



うーん。正直微妙。
やっぱり軍民共用空港だと機動が大人しめになるんですかね。その割に小松基地はバリバリにぶん回すんですが。


機動飛行が終了した後、ブルーインパルスの展示飛行開始まで長い昼休みに。
お昼ごはんを食べようと屋台のある方に行くと、とんでもない人出だったので早々に諦め、地上の装備品を撮影。


今回一番気になったのがこれ。
野外炊具1号改の空自仕様。
空自はこれと同じ物をトラックに積載した炊事車を持っているのですが、今後はこちらに更新されていくとのこと。
災害派遣の際などには、こちらの方が使いやすいから何でしょうかね?
近くにいた隊員さんに尋ねると、野外炊具1号改の方が使いやすくて好きだとの答えが帰って来ました。



他、F-15Jの機関砲カバーが外れているところを見たりとか、F-104"栄光"の保存機を撮ったりとかして拠点に戻ると、ブルーインパルスのウォークダウン開始。



滑走路で離陸許可が降りるまでかなり時間が掛かっていたので、その間に拠点を引き払い後方へ移動。





4月の松島では残念ながらフライトがなかったので、実に9ヶ月ぶりのブルーインパルス。
最初は第1区分でスタートしたのですが、上空に雲が多く視程が悪かったため、途中で第3区分に変更。
いくつかの課目がキャンセルされたため少し心残りがありましたが、でも青空に描くスモークはやっぱりいいものです。


ブルーの飛行展示終了後、帰投する機体の離陸を待っていたのですが、なかなか動きそうにないので諦め撤収。
シャトルバスに乗ろうと思ったら長蛇の列で、30分以上並んでもまだ列の半分ちょっとしか進まない状態だったので諦め、徒歩で南千歳駅まで歩いてRTBしたのでした。

次回いつ行けるかは判りませんが、今度はもう少しゆっくりと行きたいですね。
千歳基地のみなさん、ありがとうございました。

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